紹介されてはいるけれど

第2章「世界の将棋とチェス」で、チャンギにも触れている。「中国象棋がかなりの部分で変更された象棋バリエーションです。」と言い切っているが、この位置づけは歴史学的にみてどうなのだろうか。

王手 (中公文庫)

王手 (中公文庫)

面白い。
「名人に香車を引いて勝つ」の逸話などから、著者に対して「風変わり」「偏屈」といったイメージを抱いていたが、この本を読んでイメージが一変した。悪く言えば俗な、良く言えば人生の機微に通じた人のようである。

地方には、気候、風土、土壌から生まれてくる独特の文化があります。みんなが地方に帰って、郷里独自のそれにふれておると、えらいもので、発想が違ってくるんです。
(略)
ふだんと違う郷里の空気を吸うことにも、土壌に親しむことにも、新しい発見があるわけだ。