またぞろ

楽天は21日、巨人からウエーバー公示によって獲得したブライアン・シコースキー投手(31)を自由契約にすると発表した。球団同士の契約譲渡が完了しながら選手との契約が成立しないのは初めて。楽天は新規参入初のオフで、前代未聞の“取りこぼし”という失態を演じた。

 譲渡金400万円を巨人に支払って、いざ、交渉してみれば「子どもの教育、家庭の事情があり、米国で野球をしたい」との一点張り。山下大輔編成本部長も「パフォーマンスにも好感を持っていただけに、仙台でも投げてほしかったが、家庭の事情で、残念。米国で頑張ってほしい。幸運を祈ってます」とコメントするしかなかった。

 自由契約になったことで、国内の他球団が狙う可能性もあるが、米田純球団代表(42)は「日本ではプレーしない。違約金についてはこれから話し合う」と話した。今後は巨人に支払った400万円の補てんを含めた“リリース料”をシコースキー側に求めるが、東北のファンの失望を取り戻すことはできない (スポーツ報知)

千葉ロッテマリーンズに入団しながら早々に帰国してしまったロバート・ローズ選手のケースを思い出した。